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ベルリンの壁/
マルティン・ルターの街 ヴィッテンベルグ
ベルリンの壁の前で
▲ベルリンの壁の前で
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1月21日(水)


▲ヴィッテンベルグ行きの列車

 欧州自然エネルギー会議が終わってから、電車に乗ってベルリンの壁を見に行った。ベルリンの壁はほとんど壊されていて、いまはほんの一部が残されているだけだった。何の変哲もない壁で、一緒に行った正田さんは「世界三大がっかりの一つだ」と冗談を言っていた。これがあの冷戦を象徴する壁だということに、なんとも言いがたいものを感じた。

 その後、日独自然エネルギー会議に出席するため、鉄道でヴィッテンベルグに向かう。約1時間半の鉄道の旅。ヨーロッパの列車は車内アナウンスがなく突然止まるので、危うく降り忘れるところだった。

 ヴィッテンベルグはマルティン・ルターが住んでいた街で、世界遺産になっているそうだ。ドイツ側の主催者と共に夕食。遅れて、北海道ニセコ町長の逢坂誠二さんが参加。夕食が終わって、宿舎に着いたところで、環境エネルギー政策研究所の飯田哲也さんたちが到着した。

1月22日(木)


▲ヴィッテンベルグ市役所
 午前中、マルティン・ルター大学で日本語を勉強している2人の学生にヴィッテンベルグの街を案内してもらって、ルターが扉に挑戦状を貼り付けたという教会などを訪れた。

 ガイド役の学生に「教会は行くの?」と聞いたら「教会には行かない」という。「では、お父さんやお母さんは?」と聞くと、「お父さんもお母さんも行かない」と答えるので驚いた。後でドイツ側の主催者に聞いたら、ドイツ国民の教会離れは深刻で、特に共産党が宗教を否定した旧東ドイツ地域がひどいという。「なるほどそうか」と思って聞いてみると、ヴィッテンベルグも2人の学生の出身地も旧東ドイツ地域だった。ルターが宗教改革を起こしたプロテスタントの聖地ともいうべき場所で教会離れが起きているのは皮肉なものだ。

 一方で、ドイツに来てみてもう一つ気づいたことは、ドイツ人には理性的で合理的なところがあると同時に、ロマンチックで神秘主義的なものに憧れるところがあるということだ。青春時代に読んだヘルマン・ヘッセや、シュタイナー教育で有名なシュタイナー、哲学者のヘーゲルやハイデッガーにも、ロマンティシズムや神秘主義の側面が感じられる。

  ドイツで脱原発が進められ、自然エネルギーが促進されている背景には、こうしたドイツ国民の気質があるのかもしれない。


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