|
|||||||||||||||||||||||||||||
▲日独自然エネルギー会議 |
|
||||||||||||||||||||||||||||
午後から日独自然エネルギー会議。→<会議概要> 1日目は、日独の全般的な状況について発表がなされた。なかでも圧巻だったのは、ドイツ議会で自然エネルギー促進の中心的役割を果たしている緑の党のハンス・ヨセフ・フェル議員の発表である。
フェル議員は、地球温暖化を防ぐためには自然エネルギーの比率を高めることが不可欠という。 さらに、イラク戦争に見られるように、地球上の多くの戦争の原因はエネルギーの争奪である。エネルギー源を中東に偏在する石油から自然エネルギーに転換していけば、戦争の危険性も少なくなるのだ。 いま、求められているのは地球規模のエネルギー革命であり、少数の人が大きく儲けている現在の経済構造から、多くの人が小さく儲ける経済構造に転換する必要があると、フェル議員は力説した。
1月23日(金) 日独自然エネルギー会議の2日目。 まず、自然エネルギーの普及には、供給、技術、需要の3つが必要であることだ。 ドイツでは、自然エネルギーによって作られた電力は「グリーン電力」と呼ばれ、通常の電力よりも割高なグリーン電力をあえて購入する消費者がいることが自然エネルギー普及の大きな力となっている。 また、「グリーン電力証書」という仕組みもある。 日本でも企業向けにグリーン電力証書の販売がすでに始められており、正田剛さんが経営する日本自然エネルギー株式会社の主な業務は企業向けのグリーン電力証書の販売である。グリーン電力証書の売り上げ代金は風力発電の建設資金などに使われるため、実質的にグリーン電力を買ったことになるのである。 正田さんによれば、現在は営業効率を上げるために環境保護に熱心な企業(より正確には、環境保護の姿勢が自社のイメージアップにつながると考えている企業)向けに販売しているが、将来は一般消費者に向けても販売したいとのことだった。このほか、自然エネルギーを導入するための実務的なノウハウが色々分かって有益だった。
午後2時に会議が終了。日独の主催者と一緒に鉄道に乗ってベルリンに帰ってきた。窓の外を通り過ぎる田園地帯には電信柱も看板もない。夕陽に照らされてゆっくり回る風力発電の風車が美しかった。 夜、ベルリンの街に出かけて、皆で打ち上げの夕食をした。ベルリンの建物は大柄なドイツ人の体格を反映しているせいか、いずれも巨大である。ライトアップされた荘厳なベルリンの街を歩いていると、第二次大戦前に逆戻りした街にいるような錯覚に襲われた。
|
|||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||
|
Copyright © 2000 - BUNDO.COM|福井の未来を創る会(高木ぶんどう後援会) |