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▲ エンシャピンの駅 |
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スウェーデンに留学経験のある環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長のご紹介を受けて、ストックホルムから鉄道に40分乗り、エンシャピンという人口2万人の町のエネルギー公社を訪れた。 バイオマス発電について、エネルギー公社のエディ・ヨハンセン社長が分かりやすく説明してくれた。 バイオマスとは植物生物から生成されるエネルギーのことを指していうが、要するに薪(たきぎ)のことだ。つまり、バイオマス発電というのは、薪を燃やしてお湯を沸かし、その蒸気でタービンを回して発電する仕組みである。
なぜそんなことが可能かというと、1996年に電力市場が自由化されたことで、誰でも電力市場に参入することが可能になり、発電した電力をその時々の実勢価格で売ることができるためだ。 そのうえ、発電量によって政府に支給されるグリーン電力証書を消費者に売ることでも収益を上げることができる(スウェーデン国民は消費電力の7%までグリーン電力を購入することが法律で義務付けられている)。 つまり、エンシャピンのエネルギー公社は、エンシャピンの町民に電力と暖房を供給して料金収入を得られるだけでなく、余剰電力とグリーン電力証書を広く市場で売ることでも収入を得られるのである。実によくできた仕組みだ。 しかし、ヨハンセン社長によれば、バイオマス発電の最大の利点は地域で雇用が生まれることだという。
エネルギー源を石油からバイオマスに転換したお蔭で、これまで中東諸国に払っていたお金を、地域で林業に従事している人に払うことができるようになったのだ。 スウェーデンと同じように石油資源を中東諸国に依存せざるを得ない日本も、エネルギー源をバイオマスに転換することで中山間地に雇用を創出できるはずだ。このやり方はうまくいくと自信をもってお勧めしたいと、熱っぽく語ってくれた。
午後、スウェーデン最大のNGOであるSNW(自然保護団体)を訪れ、エコ認証の仕組みなどについて説明を受けた。 |
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